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2007年4月17日 (火)

(海外旅行)帰国編

朝からバタバタと帰り支度をしていると玄関のベルが鳴った。

(えっ、まだ30分もあるじゃないか!)と慌てたが来てしまったものはしょうがない、暑いので下着一枚で支度していたので「ちょっと待て」と大声を張り上げジョニーを待たせた。

急ぎズボンを履いてドアを開ける。

「おはよう、ずいぶん早いね」と挨拶を交わし帰り支度を続ける。

外はまだ暗い。

テレビで朝のニュースが流れている。
天気予報の時間だが日本はずいぶん寒いらしい。

ジョニーがプリペイド式携帯電話の清算をしている。
貸し出し専用の携帯電話があり、便利なもので使用度数に金額を掛ければ簡単に清算できるらしい。

滞在中はこれを貸してくれた。

日本から3Gの携帯を持っていったがどうやらそんな必要はなさそうだ。
国際ローミングの機能は確かに働くが通話料がずいぶん高い。

プリペイド式携帯でも日本に問題なく通じ、料金もさほどではない。
便利な世の中になったもんだ。

最後に二人で部屋の最終チェックをして荷物を運び出した。


《一期一会》

さすがにこの時間はまだ道路は空いており、小一時間で空港に到着した。

いくつもあるカウンターはみな混んでいる。
マレーシア航空のカウンターを見つけその列に並んだ。

だがすぐとなりを見ると誰も並んでいない。

(おうっ、こちらに並ぼう)とそちら側に移動した。

パスポートと航空券を提示し荷物を台の上に乗せる。

受付嬢が「最終目的地はクアラルンプールか?」と聞くので「いや違う、成田だ」と答えた。

あとで考えると“最終目的地を聞いてる”とよく理解したもんだ。
なんとなく判ったのだが・・・・。

もし理解出来なかったらこの荷物はクアラルンプールで降ろされてしまったのか・・・・。

“NARITA”の札を貼り付けてこれで一安心だ。

車を駐車していたジョニーがそのとき現われ、行き先の再確認をしてくれた。

それはよかったのだが・・・・。

どうやらカウンターが違うらしい。
ビジネスクラスのカウンターで手続きしていたらしく、ジョニーが慌てていたがもう手続きは済んでしまった。
どうりで空いていたわけだ。

受付も何も言わずに手続きしてくれたが、判りづらいのにも問題がある。

物わかりの悪そうな日本人のおっさんに(いちいち説明するのが面倒くさかったんだろう)と勝手に理解し、気にも止めなかった。

知らないということは貴重なことではあるな、などとほくそ笑んだが、あそこだけ空いているんだから(誰でも受け付ければいいのに)と少しばかり腹も立つ。

多分ビジネスクラスの乗客がたまたまそのときは誰もいなかったんだろう。

ジョニーとはそこで別れた。
考えてみれば世話になった。
向こうも商売とはいえ親身になって面倒みてくれた。
手を差し出すと力強い握手が返ってきた。

階段の下に消えていったその姿を目で追いながら・・・・。
もう会うこともないかもしれない、(一期一会かな)と少しばかり感傷的である。


《懐かしい》

すべてが順調にいったせいだろう、空港では時間が余りだいぶ待たされたがほぼ予定通りであった。

今回はクアラルンプールの税関も何事もなく通過し、(さぁ、あとは成田までひとっ飛びだ)と飛行機に落ち着き本を読みはじめた。

機内サービスも今度はしっかりと水割りを注文し、大満足である。

途中となりの乗客が(スポットライトを消せ)と注文してきたぐらいであとは何事もない。

「眩しいのか?」と聞くと「頭が熱い」という。
スポットライトはその乗客の頭を超えて通路側のこちらの席に届く。
角度のつくりがいまいち問題なのか。

スチュワーデスを呼び「ライトの向きがなんとかならないか」というと、椅子の上でしばらく調整していたがどうにもならない。
「出来ない」という。

英語で(出来の悪いスポットライトだ)と文句も言えず、結局その女性と席を替わった。
せっかく通路側の席を確保したのに・・・・。

それでも飛行機は無事成田に到着した。

ペナンは気候温暖で自然も多く残り、物価も安く暮らし易いが、一人で10日間もいるとやはり日本が恋しくなる。

庭のバラも心配だが友達とも会いたい。
また一緒に冗談を言いながらゴルフでもしたい。

それにそろそろ味噌汁と豆腐も恋しくなってきた。
しばらく食べていない寿司も食べたい。

そんなこんながいろいろ思い浮かび懐かしさがこみ上げてくる。

連絡もなにもないので(家族は多分無事なんだろう)と勝手に思っていたが元気でいるだろうか?
いつも喧嘩ばかりしているとなりのテンプラ屋の奥さんは相変わらずか?

帰ったらまわりとはまたすぐ喧嘩ばかりだがそれもまた懐かしい。

(また元気に喧嘩をしよう)と気を引き締めるのであった。


《到着》

日本は寒いと聞いていたがどういうわけかあまり寒さは感じない。

(無事に到着した)と家に電話するとさすがに心配だったらしく、明るい声で「おかえりなさい」と返ってきた。

海外に、しかも一人で行くなんて経験は今までなかったことなので(まぁ、心配しても当然か)と思いながら家路についた。

いつも思うのだが、どうして周りの人たちは新しいことに挑戦するのをためらうんだろう。
どうして新しいものを取り入れるのに躊躇するんだろう。

わからないことやわからないものに触れるのが怖いのか。

わが家族もおとなりさんも(日本でさえ行ってないところがまだたくさんあるのに海外なんて)といつも言っている。
こちらもついむきになり(じゃ一人で行ってくる)と一人で行ったんだが、まぁ友達は大切である。

家族ともども大切にしなければ・・・・。

わが息子も英会話を五年もやってたり、英語の演劇をやってたりするのに(海外に行きたい)なんて一言も言わない。
(海外の良さを身を持っておしえてやらねば)とスナップをたくさん撮り、それを見せて思い知らせてやろう、などと考えていたのである。

多少は成功した部分もあったが・・・・。

まぁ正直言って懐かしい。

家に着くといつものおとなりさんともども家族が待っていた。

当然ながら「どうだった?」と聞くので「となりに行くようなもんだ」と答えた。

ビールなど飲みながら二時間ほども話が続いたろうか。

つきないみやげ話しをつまみ代わりに・・・・。


《また行きたい》

人は環境が変わったり友達と離れたりするととてもつらいもんだ。

だから住み慣れた土地を離れようとしないし、喧嘩が絶えなくても友達も家族も大切にする。

だが、安住の地に腰を落ち着けるのは年を取ってからでも遅くはない。

若いうちは広く世間を見なければいけないし、検分も深めなければいけない。

今はそのための環境が整っている。

もちろん一つの事に熱中するのもまた大切で、それはそれで意味があるが・・・・。

だが、安心できる今の環境にあぐらをかいて何もしないというのは少しばかり怠慢だ。

いずれ破局がやってくる。

Dc0227240 とにかく自分の信じるところに向かっていつも挑戦していくことが大切だ。

それをしなくなるといっぺんに年を取る。

そういうわしも相当年をとったが・・・・。

でも(また海外には行ってみよう)とは考えているのだが・・・・。

(海外旅行)シリーズ 完

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