(海外旅行)チャイナタウンの旧正月編
いよいよペナン最後の日である。
みやげ物もいくつか買い求め帰りの準備も万端である。
明日の朝は6時には迎えが来るとのことで、準備は今夜のうちに済ませておく。
忘れ物はないか、パスポートと航空券は大丈夫か、そうだ、迎えの時間の再確認と、航空券のリコンファームはしなくていいのか(一応確認しておこう)と代理店に電話し「大丈夫」とのことで一安心である。
やれやれ(結構心配性だわい)と自分の性格に呆れる始末だ。
だが、どこかに出かけるときや帰るときは一つや二つは必ずといっていいほど忘れものをする性格としては、心配し過ぎるということはない。
(このくらいで丁度いい)と納得し、最後のイベントの“チャイナタウンの旧正月”へ行く準備を始めた。
《なかなか見えてこない》
となりのスーパーの入り口でタクシーを拾い、コムターから歩いて15分とのことでそこまで乗せてもらい、少し時間があるのでデパートで買い物をし、(さぁ出発)と多分こちらのほうだろうと歩き始めたが、埃をかぶった建物が並んでいるだけでそれらしい雰囲気が見えてこない。
代理店で詳細に説明を受け地図も持ってきたのだが、広い通りの向こうにはやはり煤けたような建物しか見えてこない。
デパートまで戻り従業員に聞くが「よく判らない」という・・・・。
地図を広げて「ここだ」と示すが誰も判らない。
「あいつに聞け」とうしろを指差す。
一番うしろにいた若者のグループに聞くと・・・・。
地図を食い入るように見つめやっと、「あっちだ、モスクが見えてくる」と教えてくれた。
「どのくらいかかるのか」との質問には「15分くらい」とのこと。
やはりこっちか(よし歩き始めよう)と自信を持って歩き始めた。
なかなか見えてこずそれでも(きっとこっちだろう)となおも歩く。
気のせいか歩行者が増えたような・・・・。
自信を深めさらに進むといきなり目の前に派手な飾りが見えてきた。
途中の建物とはあまりにもかけ離れたその色合いと飾り付けに、思わず我を忘れて見入ってしまった。
しかもその一画だけが異様に賑やかである。
中華系は国旗からしても赤が強く、みな赤い色が好きなのであろう、配色は断然赤系統である。
日本との色使いの違いに圧倒されてしまう。
確か(わしはマレーシアに来たような気がするんだが)と思い直すが、異国の地で見る珍しいお祭りにそれでも浮きうきとしてくる。
状元橋と読めるがこれは中国の科挙の名残りか。
みんな楽しそうである。
なにやら食べながら風船を振り回していたり、日本の獅子舞みたいな踊りを見つめていたり・・・・。
小さな屋台も道路の上にたくさん出ている。
その横を竹馬に乗った若者がのっしのっしと通り過ぎていく。
見ているだけで楽しい。
(これは正月の飾り付けか?)お供えみたいなものが台の上に載っている。
しかもこんな道路の真ん中に・・・・。
お饅頭みたいなものもあるが不思議なことに色が赤い。
お国柄か?
おっ、あちらのほうには綺麗どころがたくさんいる。
みなチャイナ服がよく似合う。
休憩中なのかお腹が空いているのかなにやら食べている。
(望遠で失敬しよう)と一枚パチリ。
どうも失礼。
でもいったい何を食べてんだろう?
聞いてみたいが睨まれそうだ。
遠くからカメラを向けただけで睨まれてしまった。
色とりどりで綺麗だ。
短冊に何か書いてある。
すぐ脇では大勢の人が列をなしており、何かを買い求めているようだ。
思いの丈を短冊に書いてどこかに吊るしておくんだろうか?
そうすると願いが叶う、とか・・・・。
七夕飾りに願いを託したり絵馬に書いたり、日本でも同じようなことをするが実際のところは何しているのかよく判らない。
とにかく色鮮やかで綺麗だ。
少しお腹もすいてきたことだしと、焼きソバと焼きうどんみたいなものを半々づつ一つの皿に盛ってもらい、道端の端に皆と同じように座って食べた。
おう、これは少し辛いけど(今まで食べた麺類の中では一番旨いな)しかもたっぷりとある。
(やはり正月だけはあるな)などと勝手なことを考えながら、それでもたいらげてしまった。
若者の吹奏楽団ありおばちゃんの歌ありイベントも盛りだくさんで、(おうっ、これはスゴイ)100人ほどの小中学生のグループによる太鼓の大演奏ありと様々である。
この太鼓はどうやらこのイベントの目玉であるらしい。
もの凄い人だかりでそばに近づくことも出来ない。
人垣が邪魔をして演奏している姿を見ることもできない。
写真家も大勢おり、みな脚立などを用意して人垣の上から撮っている。
人気があるんだろう、おかげでこちらは一枚も撮れなかった。
前のほうで見るためには長時間待たなければならず、諦めた。
他にもイベントはいくらでもあり飽きることがない。
チャイナタウンの旧正月の飾りの向こうにイスラムのモスクが見える。
ここでは仏教とイスラム教が隣り合わせているかのようだ。
ここの中国系マレーシア人は全員イスラム教信者なんだろうか。
よくわからない。
よく見ると十二支の動物の形をした張子の飾りだ。
子牛寅が見える。
そうか、(十二支はこちらが本場なんだ)と日本と中国の文化の関わりに思いを馳せる。
見るものも見たし(そろそろ帰るか)と来たときとは違う道を帰る途中、獅子舞に出会った。
こちらの獅子舞は日本とは少し違うようだ。
音楽に合わせた動きが派手で色合いも違う。
どちらが本場なんだかよく判らないが、向こうの人が日本の獅子舞を見たら少し物足りないかもしれない。
なかなか楽しいイベントだったが、明日のこともあるし(そろそろ引き上げよう)と帰る道すがら小さな饅頭みたいなものを見つけ、珍しさもありみやげ物にと買い求めた。
日本に帰って食べたら中は餡ではなくにんにく入りの中華饅みたいであった。
しかし面白いもので日本ではこれが以外と人気があった。
疲れて帰る途中綺麗なオープンカフェがありMANGOジュースをゆったり飲んだがやはりこちらの果物は旨い。
それで一杯90円である。
コムターでタクシーをつかまえ部屋に戻ることにした。
いよいよ明日は帰国である。
失敗もいろいろあったが今考えると楽しいことばかりだ。
名残惜しい気もするがオプショナルツアーなどにも行き満足であった。
他にもツアーはいろいろあるが一人で参加できるものは限られており諦めざるを得なかった。
マレーシアは発展途上国なのか街は薄汚れてお世辞にも綺麗とは言い難い。
ただ、新しいビルはみな立派で高層である。
ダウンタウンよりも比較的郊外にそのようなビルが多い。
物価は安く輸入物(例えばカップ麺や日本のビールなど)を除けば値段は半値から3分の1で、しかも果物やシーフードは新鮮で旨い。
寿司バーや日本食レストランも多く見られるが、食べようと思えば日本でいくらでも食べられるので極力避けた。
一度だけ、おにぎりを売っている JAPAN CAFE でマグロが入荷するとのことで、予約して買い求めた。
月に一度近海物が入荷するとのことであった。
信じられないことに皮付きである。
黒い皮ごと売っているのだ。
慣れない手つきでさばいて食べたが「旨い」というとおりたしかに旨かった。
ペナンは小さな島だが発展スピードが速く、海が汚れていたり歩道が未整備であったりと文化に侵されている。
だが一歩外に出ると自然が多く残されており魅力のある場所が多い。
日本人も多く、街では毎日のように目にするがすぐそれと判る。
だが、日本人でしかも一人でいる人は見かけなかった。
言葉の壁が心配だったが、生活するだけなら片言の英語でなんとか通じるようだ。
あす帰国ということもあり、そんなことをいろいろ考えながらゆったりとMANGOジュースを飲んだ。
広いカフェには中ほどに噴水もあり小綺麗で、他には2,3組の客しかいない。
座り心地のいい籐の椅子に腰掛け、心行くまで時間をもてあそんだ。
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